†戦慄の交響曲†

風の音と炎の音

=沙羅=



「・・・転入生~入ってきて~」



担任の声にドアが開く。



黒い髪を胸の辺りまで伸ばしていて、黒い瞳・・・沙羅はその容姿を見たことがあった。



2年前、麗夜と出会った時に知り合って今も連絡を、取り続けている親友を。



「風上 樹里です。よろしくね」



ニコっと笑う彼女は昔のままだった。



「席は空いている所に座ってね」


担任はソレだけを言い、教室から出て行った。



クラスのみんなは樹里の所に一目散に行く。


「・・・樹里・・・会うのは久しぶりだね」


沙羅もその一人である。



「沙羅・・・久しぶり。連絡は取ってても会って話をするのが一番だね」


沙羅と樹里の会話に驚きを隠せないで居るクラスのみんな。





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