†戦慄の交響曲†
「仕方が無いか・・・」



朔クンは渋々了解したようで・・・何かを唱え始めた。



「―風に揺れるモノ
壊せ潰せ怒れ―」



強い風が吹く。



「ホイ、終わったぞ」


それだけで、終わっている。



「流石ね・・・」



「怖いくらいにね」



私に意見に樹里も賛成する。




「あー・・・部活・・・どうしよっか」



教師と先輩、同級生の視線が痛いほどあたる。





「・・・家の用事にしろ」



と麗夜が言う。渋々、私は教師の元に向かった。





「あ、先生・・・あの~急に親族会議が入っちゃって・・・帰りますので」



と言って荷物を取る。



樹里の場合は



「先生。私・・・イトコが来てるんで帰らせてもらいますね」


と言った。



イトコなんて、居ないけど・・・
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