†戦慄の交響曲†
それで、ごまかしが通じた事に驚きつつも


冷静を保っていた。



「で?沙羅はどうなのよ」



そう、悠里は案外、厳しい。




「ごめん。今日と明日無理なんだ。今日は参加するし、明日はお清めがあるから」



沙羅の家は、結構続いている家系。だから、この嫁入りの時に参加している。



「仕方ないわね」



渋々、了解してくれた。




それから、時間が経ち6時間目。



とある、部屋に女子だけ集められた。



「今年の嫁入りは・・・2-Aの久遠 悠里さんです」



辺りが静まり返った。



沙羅は悠里を見た。



その顔は歓喜に満ち溢れていた。



「悠里!良かったね~おめでとう」



亜矢の声が沙羅を取り乱させた。




「何が!!何が良いって言うのよ!!白蛇の嫁なんだよ!?」



沙羅は涙を流していた。



「うれしいことでしょ?違うの?」



亜矢と悠里とその他の女子も言う。



「そっか~・・・うれしい事なんだね?」



沙羅は、それだけを言い、部屋から・・・学校から出て行った。
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