†戦慄の交響曲†
第三章
四和音
紅燐は、気を失っている沙羅を連れて土御門の屋敷に行った。
紅燐は沙羅を布団に寝かせ、現当主の所へ向かった。
「で?紅よ。秋冷はどうした?それに沙羅が此処に来るのは珍しいが」
質問攻めにされている紅燐。
現当主―土御門 幸也は和服の似合う結構男前。
「秋冷は・・・ホラ、お見合い相手の癒しの姫とイチャつきながら山を下ってて
沙羅は白蛇を倒す時にどうも『第三十五章』を使ったみてぇだから腹部を深く切ってたし。」
頬をかきながら言う紅燐に、幸也は
「そうか・・・秋冷も俺と似て手が早いな・・・
それで、沙羅の傷の具合はどうなんだ?」
と、呆れているのか分からない表情で紅燐。
「・・・沙羅の具合?結構霊力使ったみてぇ」
顔をしかめる紅燐
「なんて言っても・・・月の巫女ってバレたからなぁ」
「そうか・・・」
重々しく幸也は呟いた後、障子が開いた。
腹部を押さえた沙羅だった。
「沙羅!?」
紅燐が沙羅に近づき手を貸す。
「お久しぶりですね・・・当主」
沙羅は紅燐の手を借りて幸也に話しかけた。
「本当だな。沙羅・・・この家に帰ってくる気はあるか?」
幸也は沙羅に問う。
紅燐は沙羅を布団に寝かせ、現当主の所へ向かった。
「で?紅よ。秋冷はどうした?それに沙羅が此処に来るのは珍しいが」
質問攻めにされている紅燐。
現当主―土御門 幸也は和服の似合う結構男前。
「秋冷は・・・ホラ、お見合い相手の癒しの姫とイチャつきながら山を下ってて
沙羅は白蛇を倒す時にどうも『第三十五章』を使ったみてぇだから腹部を深く切ってたし。」
頬をかきながら言う紅燐に、幸也は
「そうか・・・秋冷も俺と似て手が早いな・・・
それで、沙羅の傷の具合はどうなんだ?」
と、呆れているのか分からない表情で紅燐。
「・・・沙羅の具合?結構霊力使ったみてぇ」
顔をしかめる紅燐
「なんて言っても・・・月の巫女ってバレたからなぁ」
「そうか・・・」
重々しく幸也は呟いた後、障子が開いた。
腹部を押さえた沙羅だった。
「沙羅!?」
紅燐が沙羅に近づき手を貸す。
「お久しぶりですね・・・当主」
沙羅は紅燐の手を借りて幸也に話しかけた。
「本当だな。沙羅・・・この家に帰ってくる気はあるか?」
幸也は沙羅に問う。