†戦慄の交響曲†
「でも・・・助けておかないとね・・・後悔はしない主義だしね・・・」


沙羅は・・・もう一度あの山に登った。



白蛇の居た神殿まで。



まだ、この神殿は邪気が漂っていた。


タブン、悠里だけではないだろう。


狂った様に誤るのは。


なら、一気に助けよう。



後悔をしないように。



見つけたから・・・自分の



自分のスタイルで助ける方法を。



沙羅は、自らの能力を使って・・・助けようと考えていた。


沙羅の能力は〈精霊召喚〉〈刀〉〈歌〉の3つ。



霊力と霊感は、沙羅の体質だ。




護ろう。



自分が決めたスタイルで。


見つけたんだから。


最初で最後の友人を。



後悔をしないスタイルで助けようではないか。



もう、二度と失わないためにも。



永久にこの神殿が・・・


聖域と化すように・・・


『歌え・・・翡翠伝を』


沙羅は瞳の色を蒼に戻して・・・目を閉じた。
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