†戦慄の交響曲†
「・・・」


すると、二人は黙った。



「ねぇ、直人・・・
私達って、まだ任務受けてる途中って事になったわよね?」


「ああ。そう言う事にしてあるさ・・・ククク」


沙羅は、母と父の腹黒さを知った。



「母様・・・父様。この際暴露します。
実は、私は母様と父様に捨てられたって、当主に教えられました」




沙羅は、暴露した事を後悔した。





だって、今にも飛び出しそうな勢いで・・・




「なぁ。未来・・・今から本家に行くか?」




「ええ。そうね・・・刀も持って行きましょ?」



と、言いながら笑っていたからだ。



「父様、母様?私も行っても良いですか?」



沙羅は、首をかしげて問う。




「良いわよ?沙羅が居ないと手加減が出来ないからね」



「ついて来いよ。本家に久々に行くんだからな」


笑って承諾してくれた。


嬉しいことだが、沙羅はアレっと思い・・・



「・・・今が33歳・・・私を生んだ時が21歳・・・帰ってきた時が26歳・・・
父様と母様・・・7年間・・・何してたんですか?」



コレが疑問だった。
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