†戦慄の交響曲†
「あ?ああ、それはな?あのクソ当主こと・・・兄貴が俺らに長期任務を4つ言い渡したんだよ・・・お陰で・・・沙羅を探せなかった・・・」



直人が答える。



沙羅は、幸也に・・・初めて殺意を覚えた。




「分かりました。じゃぁ・・・早速行きません?
向こうには、当主の次期嫁候補も居ることですし」



沙羅は促した。



だが、未来が居ないことに気付く。




「母様は?父様・・・」



直人も、周りを見渡す。



「何処いったんだ?」



すると、未来は・・・戻ってきたが・・・傍らに男性が居た。



「父様・・・アレ・・・誰?」



沙羅は見たことが無かった。




「あ、丁度居たのよ~彼方が」



ニッコリと笑う未来だが・・・直人は




「彼方・・・由美は?」


彼方の肩に手をかけて問う。



「由美は・・・直人の後ろに居るじゃないですか」



直人は後ろを向く。



沙羅の横に女性が居た。
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