夢か現実か〜神様との恋は神級??〜
それからどんな気持ちで、どんな顔で家に戻ったかは分からない。
ただ気がついたら食事をし終わって寝室に、寝転んでいた。
楽しかったはずのデートから一変してわたしには理解できない話ばかりだった。
人と深くかかわらなかった罰かもしれない。
あんな言葉、こんな感情もわたしには理解できない。
いや、頭の中では分かってる。分かってるけど心が理解してない。
これじゃあ長年積み重ねてきた現実主義が水の泡ね。
ただ1つ変わらない事実は、1ヶ月以内にわたしはまた独りになるということ。
この2ヶ月で、誰かと過ごす日々の心地よさを覚えてしまった。
わたしはまた1から自分の描く湯本蒼乃を創り上げないといけない。
そうしないと独りでやっていけないのだ。
「もう寝よう。」
疲れた、身体も頭も…心も。
ゆっくり休んで、また考えよう。
そう思い、わたしは眠りの世界へと旅立った。
昨晩見た夢のことはすっかり忘れて……。