夢か現実か〜神様との恋は神級??〜
「イルン様、なぜ戻られたのですか。」
場所もわかっている為前回よりはかなりスムーズに大神の元へと迎えた。
「神家の存在を追求すべきだという任務を任されたからな。」
「また訳のわからないことを……大司様に怒られるのは私ですよ!?」
「途中で切り上げられたのがどうも気に入らなくてな。」
「しかし……神家殿の記憶も……」
「それは俺が決めたことだ、仕方ないな。あの時はこうやってまた戻ってくるとも思ってなかったしな。」
6ヶ月前の最後の日。
俺は大神に言付けをした。
それは神界に伝わる忘却の茶をゆそのに飲ませる事。
忘却の茶は神力を使わずとも記憶を失わせることができる。
時を歪ませることなく違和感も残らない。
通常は人間が死に転生するために召す際に飲まれる。
そうすることで現世への後悔や記憶をなくしまた新たに誕生することができるからな。
ゆそのにとって俺との記憶は、自分が死に目にあった記憶でもある。
そんな記憶を一人で抱えながら生きられたらたまったもんじゃない。