夢か現実か〜神様との恋は神級??〜



そう思って茶を飲ませたが、こんなに早く人間界に降りられるとは。

やはり神界の王というのは自由な身分だ。

いや、自由ではないか。
ここに来るまでも大変だったからな。

まず王になり、色々こなした。
それが終わってようやく人間界に降りる口実を考え、手続きのようなものを済ませて降りてきた。

大司のやつがグチグチと文句だの言ってきてなかなか来れなかった。

そう考えると早くもなかったか。

いやしかし、始めから積み直すのはなかなか苦労が強いられるな。

もうすでに怪しまれてるからな。
こればっかりは仕方がないがな。

まぁ今回の俺は前回と一味違う…いやもっとだ。


なんたって神力が使えるからな!!!






「イルン様?」

「ん?」

「おひとりで何を考え込んでらっしゃるのですか?」

「いや別に、ここに来るまでのことを。」

「そうですか。そうだ、こちらの指輪をおつけください。」

そう言って大神が出した指輪はシンプルなシルバーに白い石が埋め込まれたデザインのものだった。
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