夢か現実か〜神様との恋は神級??〜
「なぜだ?」
「本当はお帰りになる前にわたくしからプレゼントしたかったのですが、渡しそびれてしまいまして。」
「ほう、そういうことか。貸してみろ。」
「どうぞ。」
渡された指輪は左手の小指にぴったりのサイズだった。
「おい待てこれ………!!」
「人間界では無駄に神力は使えませんよ。」
「貴様!!」
今回ばかりは神力に問題がなく何でもできると思っていたのに…!!
こやつに騙された。
俺ということが…。
指輪をつけた途端感じていた神力が途絶えた。この指輪…しかもはずれない。
「何かあれば、神家殿がお力添えすべきなのは変わりませんからね。」
「おい、お前っ」
「わたくしも忙しい故、そろそろお帰りになっていただきたいのですが…。」
「イルン様!一旦帰りましょう。こればっかりは抗議しても……。」
「お前も知ってたのか!?!?」
「まさか!イルン様に神力がなくて困るのは私の方ですから!!」
「何だと!?」
「と、とにかく出ましょう!!」