夢か現実か〜神様との恋は神級??〜
って言うかこの人、本当に私のこと知ってるの?
だとしたら何でわたしは憶えてないの?
記憶力には自信があるはずなんだけどな。
「ゆ……君の名前、なんて言うんだ?」
「え?ゆ…湯本です。」
「それと、下の名前は?」
「蒼乃…です。」
なんで言ったの!!わたしの口のバカ!!!
見ず知らず(たぶん)の人に名乗るとか馬鹿じゃないの!?
「では俺は君を、ゆその、と呼ぼう。」
「は?え?」
なんか中途半端な…。
「ゆその、デートするぞ。」
「え、ちょっ…………!?!?」
そう言うと、急にわたしの手をとり歩き始めた。
わたしに拒否権ないの!?
っていうか信じられない、え、これ、誘拐?
違うか、なんて表現したらいいか分かんないけど、とりあえず危ない人じゃない??