夢か現実か〜神様との恋は神級??〜
Episode-4
愛すべき人
こうしてゆそのの職場に来るのも久しぶりだな。
また迎えに来れるだろうか。
毎日顔をみたいが、シズクから不審者扱いされるからと止められてしまった。
仕方なく1週間ごと空けて会いにいくことにした。
「お疲れ。」
「あ、どうも。」
「さ、行こうか。」
「はい…。」
前回は少し焦りすぎたからな。
今日はゆっくりと話そう。
ゆそのの悲痛に満ちた顔は見たくない。
責めるべきではない。
自分の判断で忘れさせたんだ。
だがしかし所詮は忘却の茶だ。
神には敵わないだろう。
少しずつでいい。
また思い出をつくりながら、俺との思い出も思い出してもらおう。
この俺が人間ひとりにこんなに執着するとはな。
他人との幸せを願っておきながら、身勝手な神だと我ながら思うな(笑)