世界最後の朝を君と
「きゃあああ!!!」
ドシンと尻もちをついて一心不乱に叫ぶ私の口を塞ごうと慌てる店長さん(の霊?)。
「おい! 静かにしろって! じゃねえと…」
「咲希!? どうしたの!?」
慌てた様子で部屋に入ってきたのはパジャマ姿のお母さんとお父さんだ。
「あ…お、お父さん、お母さん」
「大丈夫か!? 顔が真っ青だぞ?」
「そ、そこに、そこに…!」
震える指でベッドの隅に座る店長さんを指差す。
私が指差した方向を向くお父さんとお母さん。が、二人は顔を見合わせて首を傾げる。
「…?」
「そこ! そこに! よく見て!」
「咲希、アンタ大丈夫? 悪夢でも見たんじゃないの?」
「お母さん、見えないの!?」
「俺も何もいないように見えるが…」
「お父さんも!?」
「あー、やめとけやめとけ」
必死に両親に訴える私の言葉を止めたのは店長さんだ。
「お前しか見えてないっぽいからよ。俺の姿。すげーな、お前。ラッキーガールじゃねえか」
店長さんは拍手をしながらベッドから立ち上がると、私の体をスッと通り抜けて、両親の前に立つ。そして胡散臭い口調で話し始める。
「お義父さん、お義母さん、素晴らしい娘さんをお持ちですね」
「お義父さんって言うな!」
「さ、咲希? 急にどうしたの?」
不審がるお母さん。
「あ、違う違う。さっきまでゴキブリみたいなのがいたけどどっか行っちゃったみたい。もう大丈夫だから! ね! はいおやすみ!」
私はしどろもどろになりながら両親の背中を押し、無理やり部屋から追い出し、ドアをバタンと閉めた。
両親の足音が聞こえなくなると、私は「もう!」と床を踏みしめる。
「急に現れて『お義父さん』とか言い出して何なんですか!?あなたさっき死にましたよね!? 何でここにいるんですか!?」
「まあまあ落ち着けって、JK」
店長さんは私の肩を掴み、ベッドに座らせる。
ドシンと尻もちをついて一心不乱に叫ぶ私の口を塞ごうと慌てる店長さん(の霊?)。
「おい! 静かにしろって! じゃねえと…」
「咲希!? どうしたの!?」
慌てた様子で部屋に入ってきたのはパジャマ姿のお母さんとお父さんだ。
「あ…お、お父さん、お母さん」
「大丈夫か!? 顔が真っ青だぞ?」
「そ、そこに、そこに…!」
震える指でベッドの隅に座る店長さんを指差す。
私が指差した方向を向くお父さんとお母さん。が、二人は顔を見合わせて首を傾げる。
「…?」
「そこ! そこに! よく見て!」
「咲希、アンタ大丈夫? 悪夢でも見たんじゃないの?」
「お母さん、見えないの!?」
「俺も何もいないように見えるが…」
「お父さんも!?」
「あー、やめとけやめとけ」
必死に両親に訴える私の言葉を止めたのは店長さんだ。
「お前しか見えてないっぽいからよ。俺の姿。すげーな、お前。ラッキーガールじゃねえか」
店長さんは拍手をしながらベッドから立ち上がると、私の体をスッと通り抜けて、両親の前に立つ。そして胡散臭い口調で話し始める。
「お義父さん、お義母さん、素晴らしい娘さんをお持ちですね」
「お義父さんって言うな!」
「さ、咲希? 急にどうしたの?」
不審がるお母さん。
「あ、違う違う。さっきまでゴキブリみたいなのがいたけどどっか行っちゃったみたい。もう大丈夫だから! ね! はいおやすみ!」
私はしどろもどろになりながら両親の背中を押し、無理やり部屋から追い出し、ドアをバタンと閉めた。
両親の足音が聞こえなくなると、私は「もう!」と床を踏みしめる。
「急に現れて『お義父さん』とか言い出して何なんですか!?あなたさっき死にましたよね!? 何でここにいるんですか!?」
「まあまあ落ち着けって、JK」
店長さんは私の肩を掴み、ベッドに座らせる。