世界最後の朝を君と
1 ラーメン屋殺人事件
特にやりたい事も無く、得意な事も無く、だからと言って何かやらなければいけない事があり忙しい訳でも無い。
趣味無し、夢無し、彼氏なし。
そんな、良く言えば「平凡」、悪く言えば「つまらない」生活。
これが私、立花咲希の日常だ。
立花咲希。高校二年生。十七歳。
小さい頃、周りの友達は「看護師になりたい」だの「保育園の先生になりたい」だのと口々に自分の夢を語る中、私はどの職業にもいまいち魅力を感じる事が出来なかった。
光陰矢の如く、月日はあっと言う間に過ぎ、親の言われるがままに県内の中辺公立高校に進学し、気が付けば高校生活の二分の一が終了していた。
思い返してみても、今までの高校生活、イソスタグラムに溢れかえっている、女子高生の色鮮やかな投稿の様な青春なんて消しカス程もしていなかったし、それだからと言って、ひたすら机に向かっていた訳でも無い。
成績が悪い訳でも無いし、赤点常連の不真面目な生徒でも無いけど、行きたい大学は無いし、周りの人の様に「キャンパスライフ」に憧れを感じる事が無かったから、ガリガリ勉強する気にはどうしてもならなかった。
高校生になれば自然にできるなんて思っていた彼氏ももちろんいない。
私は決してこんな日々にが嫌だとは思ってはいない。
遊びに誘ってくれる友達は一応いるし、毎日平和だし、このまま何事も無く高校を卒業して、どこかの中小企業のOLにでもなって、平穏無事に生きていければいいや、なんて考えているくらいだ。
しかし、胸の奥のどこかで「本当にこのままでいいのかな」と問いかけてくる自分もいるのも事実だ。
趣味無し、夢無し、彼氏なし。
そんな、良く言えば「平凡」、悪く言えば「つまらない」生活。
これが私、立花咲希の日常だ。
立花咲希。高校二年生。十七歳。
小さい頃、周りの友達は「看護師になりたい」だの「保育園の先生になりたい」だのと口々に自分の夢を語る中、私はどの職業にもいまいち魅力を感じる事が出来なかった。
光陰矢の如く、月日はあっと言う間に過ぎ、親の言われるがままに県内の中辺公立高校に進学し、気が付けば高校生活の二分の一が終了していた。
思い返してみても、今までの高校生活、イソスタグラムに溢れかえっている、女子高生の色鮮やかな投稿の様な青春なんて消しカス程もしていなかったし、それだからと言って、ひたすら机に向かっていた訳でも無い。
成績が悪い訳でも無いし、赤点常連の不真面目な生徒でも無いけど、行きたい大学は無いし、周りの人の様に「キャンパスライフ」に憧れを感じる事が無かったから、ガリガリ勉強する気にはどうしてもならなかった。
高校生になれば自然にできるなんて思っていた彼氏ももちろんいない。
私は決してこんな日々にが嫌だとは思ってはいない。
遊びに誘ってくれる友達は一応いるし、毎日平和だし、このまま何事も無く高校を卒業して、どこかの中小企業のOLにでもなって、平穏無事に生きていければいいや、なんて考えているくらいだ。
しかし、胸の奥のどこかで「本当にこのままでいいのかな」と問いかけてくる自分もいるのも事実だ。