世界最後の朝を君と
私がゆっくりと振り返ると、そこにはあぐらをかいて座っている店長の姿が。

「………いつから居たんですか!?」
「お前がこの部屋入った時から」
「ずっと居たんですか!?」

…………って、あれ?

私と店長の動きが同時にピタリと止まる。

そして、二人の視線は女子生徒に向けられる。

「え、今、あなた…」
「お前…なんて…」

私と店長は震える指先で、女子生徒を指差す。

「?」

女子生徒は首を傾げ、「飲まないなら、オニーサンの私が貰っちゃっていいですか」とコンポタを指差す。




「……ええええええええええええええっ!!!!」




私と店長の叫び声が綺麗に共鳴した。
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