『遠距離』恋愛。

「私、襲われたんです。2ヶ月半前くらいに。」
「え、、」
「夜、1人で帰ってたら後ろからつけてきた男の人に公園で襲われました。」
「じゃああの日休んだのって、、」
「目も腫れてるし、身体中傷だらけだし。あまりにも出勤できるような状態ではありませんでした。」
「…」
「襲われて、それで、」
やっぱり、思い出してしまう。すごく息苦しくなる。呼吸ができない、苦しい。過呼吸になってしまった。
小宮先生がすぐ横に来る。ぐったりする私の体を支え、背中をさすってくれた。
「相川さん！ゆっくり、ゆっくり呼吸して。」
「ハァ、ハァ、」
「そうそう、上手。ゆっくりね。」
「ハァ、ハァ、、」
「辛かったな。よく1人で抱え込んでたな。偉かった。気付いてやれなくてごめん。もう我慢しなくていいぞ。」
涙が出てくる。
初めて、あの日のことを他人に話した。しかも、男の人に。

呼吸も落ち着き、小宮先生からパッと離れてしまった。やっぱりもう反射で男の人には近づいていられないようだった。

「おっとごめん、離れる。」
そういって小宮先生は距離をとってくれた。
「本当にご迷惑ばかりかけて、申し訳ないです。失礼な態度も本当に申し訳ありません、、」
「失礼なんて。しかたないよ。怖くなくなる日が来るまで俺はずっと相川先生を応援してるから。」
「ありがとうございます、！」