『遠距離』恋愛。
「相川先生!しっかりしてください!お手洗い、着きましたよ!」
「ありがとうございます、、、」


その後私は吐き続け、意識を失ったようだった。




「相川先生。目が覚めましたか。」
「、、小宮先生、、?」
「相川先生がトイレからなかなか出てこないって言うから不安になって助産師の人に見に行ってもらったら痙攣起こして倒れてるなんて。」
「痙攣、、⁉︎」
「はい。最近ちょっと様子おかしいなと思っていたので、相川先生が意識戻る前に色々検査しました。」
「検査、、、?」
「妊娠10週目ですよ。相川先生。」
「、、、え、私が、、?」
「毎日脂汗にじませながら仕事してたのも、つわり我慢してたんですよね?」
「あれ、本当につわりだったんだ、、、」
「しかも、痙攣起こして倒れてるので一応検査してみた結果が明後日出ます。」
「痙攣起こして倒れる、、ってことは、妊娠高血圧症候群の検査ってことですか??」
「そのとおり。」
「え、、、。相手誰だろう、、」
「まさか、お前夜遊びしてたのか?」
「いや、違います、、。でも、行為をした覚えがないというか、、」
「2ヶ月半くらい前か。なんか心当たりないのか?」
「、、ない、、、、、、、あっ」

心当たり。1つあった。
襲われた日。あれもちょうど2ヶ月半くらい前。
思い出してしまい、しかも妊娠なんて怖すぎて一気に涙が溢れてくる。
「ちょ、相川先生⁉︎」
「す、すみません、すみません。」
小宮先生がハンカチで涙を拭こうとしてくれる。

やっぱり、払いのけてしまった。
でも、小宮先生は何か勘付いているようだった。
「、、わかった。わかったよ相川さん。言えるようになったら言えばいい。とりあえず今は涙拭いて。落ち着くまでここで寝てていいから。」
「ありがとうございます。」
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