学園の王子に気に入られたようですが、この関係って王子と侍女ですよね?-六花の恋ー【完】

「は、はい……」

私が恐る恐る返事をすると、木舞先生はにやっと笑った。

「騒ぎの中心はお前らみたいだな。俺も騒ぎに混ざりたいからあとで詳しく聞かせて」

ひいっ‼

「やです」

由羽くん⁉

「いーじゃん司。減るもんじゃなし」

食い下がる木舞先生に、由羽くんは堂々と言ってのけた。

「減ります。那也が可愛いのを知ってるのは俺だけで十分です」

「司……そんなキャラだったっけ? なんかもう俺が腹いっぱいだからさっさと教室戻れ」

木舞先生が負けた!

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