学園の王子に気に入られたようですが、この関係って王子と侍女ですよね?-六花の恋ー【完】
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俺は那也と二人きりの下校に胸を躍らせていたけど、落ち合ったときから那也は居心地が悪そうな、ソワソワした様子だった。
俺、那也を不快にさせることしたっけ? と悩んでいたら、那也の方から紙袋を差し出してきた。
なんかやたらカラフルな中身だな。
「それぞれに名前書いてもらったんだけど、お誕生日のプレゼントだって」
「………?」
はい?
意味がわからず首を傾げると、那也は焦ったように紙袋の中身を覗き込んだ。
「あ、あれ? 菜雪ちゃんにも聞いたんだけど、由羽くんの誕生日って今日でいいんだよね? 四月二十日」
「たんじょうび……? あ」
ああ、そうかそういうことか。
俺は那也と二人きりの下校に胸を躍らせていたけど、落ち合ったときから那也は居心地が悪そうな、ソワソワした様子だった。
俺、那也を不快にさせることしたっけ? と悩んでいたら、那也の方から紙袋を差し出してきた。
なんかやたらカラフルな中身だな。
「それぞれに名前書いてもらったんだけど、お誕生日のプレゼントだって」
「………?」
はい?
意味がわからず首を傾げると、那也は焦ったように紙袋の中身を覗き込んだ。
「あ、あれ? 菜雪ちゃんにも聞いたんだけど、由羽くんの誕生日って今日でいいんだよね? 四月二十日」
「たんじょうび……? あ」
ああ、そうかそういうことか。