KYOKO
第1章
*鏡子の目線:交差点(3年前)
横断歩道
視界が信号機から突然揺れながら、
空、地面となる
トラックの急ブレーキの音
運転手の声「バカヤロー、危ねェじゃねーか」
遠巻きに見ている人々
転がっている片方の靴が視界に入る
運転手の声「、、、大丈夫か、、、オ、オレじゃない、
その子が勝手に倒れてきたんだ、、、」
少し離れて止まっている車。
ミラーに映る自分の倒れた姿。
スローモーションのように駆け寄ってくる哲郎。
哲郎の声「鏡子、、、?」
傍らの学生カバンについた血のついたマスコットが視界に入る。
哲郎の声「、、、鏡子、、、鏡子、、、」
アスファルトと近づいて来る哲郎の足、、、
哲郎の声「大丈夫か、鏡子、、、鏡子」
鏡子の心声『、、、パパ、、、ごめんね』
哲郎の声「、、、鏡子」
遠くから聞こえてくるサイレン
哲郎の叫んでいる顔、、、
鏡子の心声『、、、パパ、、、』
* パソコン
デスクトップの画面に並ぶ数字、記号。
キーボードをたたく指。
ウインドウに構築される「ひとがた」の
ディスプレイ文字が浮かびだす-「KYOKO」。
横断歩道
視界が信号機から突然揺れながら、
空、地面となる
トラックの急ブレーキの音
運転手の声「バカヤロー、危ねェじゃねーか」
遠巻きに見ている人々
転がっている片方の靴が視界に入る
運転手の声「、、、大丈夫か、、、オ、オレじゃない、
その子が勝手に倒れてきたんだ、、、」
少し離れて止まっている車。
ミラーに映る自分の倒れた姿。
スローモーションのように駆け寄ってくる哲郎。
哲郎の声「鏡子、、、?」
傍らの学生カバンについた血のついたマスコットが視界に入る。
哲郎の声「、、、鏡子、、、鏡子、、、」
アスファルトと近づいて来る哲郎の足、、、
哲郎の声「大丈夫か、鏡子、、、鏡子」
鏡子の心声『、、、パパ、、、ごめんね』
哲郎の声「、、、鏡子」
遠くから聞こえてくるサイレン
哲郎の叫んでいる顔、、、
鏡子の心声『、、、パパ、、、』
* パソコン
デスクトップの画面に並ぶ数字、記号。
キーボードをたたく指。
ウインドウに構築される「ひとがた」の
ディスプレイ文字が浮かびだす-「KYOKO」。