KYOKO
第5章
* 会社;哲郎の個室
窓から月が見える。
デスクトップにデータを打ち込み、
写真をスキャンしている哲郎。
夜が明けていく。
* 会社 会議室
哲郎、プロジェクトのメンバーを前にして、
哲郎「みんな聞いてくれ、
俺は今回のメインキャラの決定に独自のシステムを考えている。
まず、根本的なコンセプトにプレイヤーが母親であり、
父親になるという事。」
西山「、、、というと」
哲郎「プレイヤーはベーシックな人間のデータを入力する事で
赤ちゃんを、コンピュータに生ませる。
プレイヤーは、その赤ちゃんを育て上げていき成長した子ども、
つまり、メインキャラクターである主人公と一緒に考えて
ゲームを進行していくという人工知能を搭載した、
ヴァーチャル育成型RPGにしたいと考えているんだ。
従来にもブリーディングスタイルのソフトはあったが、
オレが今考えているのは主人公の性格、パワー、知能、ルックスなどは、
ゲームを進める前に、プレイヤーが細かな生活環境や成長過程の
エピソードをひとつひとつ設定して打ち込み育てていくことで決定されていく
というものだ。そして、プレイヤーの意思があって初めて、ゲームステージに
窓から月が見える。
デスクトップにデータを打ち込み、
写真をスキャンしている哲郎。
夜が明けていく。
* 会社 会議室
哲郎、プロジェクトのメンバーを前にして、
哲郎「みんな聞いてくれ、
俺は今回のメインキャラの決定に独自のシステムを考えている。
まず、根本的なコンセプトにプレイヤーが母親であり、
父親になるという事。」
西山「、、、というと」
哲郎「プレイヤーはベーシックな人間のデータを入力する事で
赤ちゃんを、コンピュータに生ませる。
プレイヤーは、その赤ちゃんを育て上げていき成長した子ども、
つまり、メインキャラクターである主人公と一緒に考えて
ゲームを進行していくという人工知能を搭載した、
ヴァーチャル育成型RPGにしたいと考えているんだ。
従来にもブリーディングスタイルのソフトはあったが、
オレが今考えているのは主人公の性格、パワー、知能、ルックスなどは、
ゲームを進める前に、プレイヤーが細かな生活環境や成長過程の
エピソードをひとつひとつ設定して打ち込み育てていくことで決定されていく
というものだ。そして、プレイヤーの意思があって初めて、ゲームステージに