KYOKO
第2章
*       デジタルマジック社 
  起動しているデスクトップの数々。
  データを打ち込んでいるプログラマー達。
西山「ストーリーよりもキャラクターデザインの方はどうなってるのよ、橋本!」
橋本「ちょっと待って下さいよ、今、
   デザイナー達がバックしてきますから。
   それよりも、大丈夫なんですか、
   こんなに各方面にオーダーしちゃって、
   まだ会社から正式にGOがでてないんじゃないですか、、、」     
西山「大丈夫よ。何たって企画はチーフよ、
   橋本だってチーフを信じてるんでしょ、だから、、、」  
  オフィスに入ってくる哲郎。
橋本「あ、チーフ、おはようございます。」
哲郎「おはよう」
西山「おはようございます、チーフ。」
哲郎「おはよう」         
西山「早速ですけどチーフ、先程から社長がお待ちのようなんですけど。」    
哲郎「あ、今、行ってきた。」
西山「それで、、、」    
橋本「、、、」       
哲郎「ウン、正式にGOだ。」    
ガッツポーズをとる西山と橋本。   
哲郎「これからがきついぞ、、、」      
橋本「ええ、わかってます、でもがんばりますよ、
不遇なチ-フのためにも、、、
   ねえ、西山さん。」        
哲郎「お前なあ、何でオレが不遇なんだよ、、、」
橋本「あ、いえ、、、」
西山「不遇なのはキミの方だよ、はしもと、、、」
橋本「へ?」          
  微笑う哲郎達。  
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