KYOKO
*病院
病室。
ユーミンの「魔法の鏡」が流れている。 
ベッド脇のテーブルの上にレイアウトされている写真、、、
海を背景に哲郎と鏡子が映っている。
、、、ベッド脇に置かれた様々な機器。
波打つモニター。
口に挿管されたチューブ。
規則正しい呼吸音、、、
眠っている鏡子。
哲郎、書類に目を通しながら     
哲郎「ようやく会社も本格的にパパの企画に
   お金をたくさん出してくれるってさ。
   これからは、ちょっといそがしくなると思うけど、、、」
  書類から目を外して鏡子を見る哲郎、
  柔らかい表情になって、     
哲郎「これまでどうりだから心配しなくていいよ。」     
  眠っている鏡子。
規則正しい呼吸音。         
哲郎「、、、そうもいかないかな」
部屋に飾られた笹の葉と短冊
哲郎「、、、七夕か、、、」
       
< 3 / 52 >

この作品をシェア

pagetop