KYOKO
*             会社:哲郎の個室
  哲郎のパソコン内では、まだ鏡子が学校へいったまま、戻っていない。
“空き家”のパソコンを見つめる哲郎。
哲郎「、、、あれからずっとギクシャクしたままだったな、、、
   思春期特有の反抗期もあったんだろうけど、、、
   あんな事をつい言ってしまうなんてマヌケな父親だ、、、」
  パソコン画面に表示が出る。
哲郎「帰ってきたのかな。」
  画面に16歳のキャラクター鏡子が現れる。
鏡子「ただいま、パパ。」文字表示される。
哲郎「遅かったじゃないか、鏡子、何してたんだ。」
同じ言葉をキーボードに打ち込む哲郎。
鏡子「今朝、話したでしょ、調べてる事があるって。
そのことでちょっと、相談してたの。」表示。
哲郎「、、、だれと?」話しかけながら打ち込む。
鏡子「友達よ、、、」表示。
哲郎「どんな?」話しかけながら打ち込む。
鏡子「どんなって、、、話したでしょ、
   協力してくれる人がいるって。」表示。
哲郎「男だろ。」話しかけながら打ち込む。
鏡子「、、、」
哲郎「鏡子、、、」叫ぶ、、、打ち込む。
鏡子「、、、その言い方、イヤッ、、、」
哲郎「、、、なんだ、、、」打ち込む。
鏡子「、、、」
哲郎「、、、」
鏡子「、、、そうよ、いけないの?
   信頼できる人よ。誠実だし、、、」表示。
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