KYOKO
鏡子「、、、」  
哲郎「、、、どんなことがあっても、パパは、いつでも、君の味方でいたいと、、、」
鏡子「止めて、、、」
  車を止める哲郎。
鏡子「ほんと、つまんないことばっか、、、」
鏡子が車から降りる。
鏡子「、、、」
哲郎「、、、顔色が悪いぞ。大丈夫か?」
鏡子「、、、」
哲郎「、、、今日は早く帰るから旨いものでも一緒に食べよう。」
鏡子「、、、」
哲郎「それに、今さらだけど、パパとママの話も、、、」            
  鏡子、歩き始める。
  しばらく、バックミラーで見送る哲郎。
哲郎「ふぅ、、、まだ、しばらくはムリか、、、」   
  サイドブレーキを倒して車を出そうとする哲郎。
  背後で急ブレーキ音と鈍い衝撃音。
  バックミラーで確認する哲郎。
  止まっているトラック。
運転手「バカヤロー、あぶねェじゃねーか」
  振り返る哲郎。
運転手「、、、大丈夫か、、、」
  遠巻きに見ている人々。
  タイヤの間から見える鏡子の片方の靴。
運転手「オ、オレじゃない、その子が勝手に倒れてきたんだ、、、」 
  頭を押さえて倒れている鏡子。
  車から降りて駆け寄る哲郎。
哲郎「鏡子、、、?」
  転がっている学生カバン、血の付いたマスコット。
哲郎「、、、鏡子、、、鏡子、、、」
  近づく哲郎。
哲郎「大丈夫か、鏡子、、、鏡子、、、」
  頭を押さえたままの鏡子。
哲郎「、、、鏡子。」
  遠くから聞こえてくるサイレン。
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