KYOKO
*   回想:7月7日 鏡子(4歳)の保育園 
   園庭。
   短冊に書かれた色々な願いごと。
   園児達とその母親が連れ立って帰っていく。  
   残された他の園児たちは、母親が迎えに来るまでの間、
短冊に願いごとを書いては、笹の葉に結んでいく。 
4才の鏡子も短冊に願い事を書いてる。
隣の男の子が迎えにきた母親に気づく。
男の子「あ、ママ、、、」走りよる。
母親「コウ君、遅くなってごめんね、
じゃ、帰りましょ。」
  一心不乱に願いごとを書いている鏡子
母親「先生、どうもありがとうございました。さよならは?」
コウ「りえ先生、さよなら。」   
りえ「さよなら、コウ君。」
コウ「きょうこちゃん、さようなら。」
  鏡子、顔をあげて、
鏡子「さようなら、、、」
  鏡子、二人の後ろ姿をしばらく見つめて、、、
再び、短冊に願いごとを書きはじめる。
  りえ、鏡子に近づき、
りえ「きょうこちゃん、なにをお願いしているの?」 
  鏡子、微笑み、、、にらむ。
りえ「、、、そうね、お願いごとはあまり、
   人に言わない方がいいものね。」
鏡子「うん」
  次々と母親が迎えにきて鏡子のまわりの園児達が帰っていく
りえ「パパ、遅いね」
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