KYOKO
*            会社 哲郎の個室 
 哲郎のパソコンが目まぐるしく計算をしている。
 哲郎、キーボードを叩くがパソコンは、
 勝手に計算し続けている。
 西山、橋本の見守る中、なおも、哲郎キーを叩いている。
 突然、ウインドウの動きが止まる。
 画面の年令表示が18歳になっている。
 哲郎がキーボードを打ちながら呼びかける。
哲郎「鏡子、鏡子、、、」
  反応が無い
哲郎「、、、鏡子、、、」
  哲郎をはじめ西山、橋本らが見守るなか、画面に鏡子が現れる。
橋本「、、、あっ、、、」
西山「、、、」
哲郎「鏡子、、、」
  モニターの中の鏡子の様子がおかしい。
哲郎「鏡子、どうした?
   どこか具合が悪いのか?」
  力無く笑う鏡子
哲郎「どうした鏡子?、、、鏡子?」
  --18歳--の表示
哲郎「まさか、鏡子、、、お前、、、」
  目を閉じていく鏡子。
哲郎「そんな馬鹿な、、、
   確かにデータは鏡子の人生をそのままコピーしているが、、、」
  哲郎、キーボード操作でこれまでのデータを検索し始める。
  17歳のデータを開き全てをデリートし始める。
< 40 / 52 >

この作品をシェア

pagetop