KYOKO
  鏡子、短冊を笹の葉に結び付けに行く。
  哲郎が走り込んでくる。
哲郎「鏡子、ゴメン、遅くなっちゃって」
鏡子「パパ、おそい。」
哲郎「申し訳ない。」
  りえ、微笑む
鏡子「今日は、一年に一度、おり姫さまと
   ひこ星さまが出会うロマンティックな日なのに、、、」
哲郎「、、、」
鏡子「もう、パパは〝ゴメン〟と
〝旨いものでも食べに行こう〟しか言わないんだから、、、
   きっとママだってお空でさみしがってるワ。」
哲郎「、、、」
鏡子「、、、」
哲郎「、、、ゴメン、、、旨いものでも食べに行こうか?」
鏡子「ふゥ、、、」             
思わず笑ってしまうりえ。
鏡子「さあ、いくわよパパ。」
哲郎「、、、」
鏡子「りえ先生、さようなら」
りえ「さようなら、、、あんまりパパをいじめちゃダメよ」
  笑っている鏡子、、、
哲郎「どうも、ありがとうございました」
  出ていく哲郎と鏡子。
  見送るりえ、ふと鏡子の短冊が気になって笹を見る。
------パパにおりょうりのじょうずなママが
  できますように     きょうこ-----
  さらに、鏡子が描いた哲郎の似顔絵が並描されている。 
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