KYOKO
第12章
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*         草原
草原の中に立つお墓。
  座って手を合わせている哲郎。
哲郎「誰よりも早くお前に報告したくて、
   記者発表を西山たちに任せてきちゃったよ。」
  墓を見つめる哲郎。
哲郎「なあ、玲子、鏡子はどこまで知っているのかな?」
  立ち上がる哲郎
哲郎「、、、じゃ、またな」         
車に歩き出す哲郎、
  ふと立ち止まって振り返る。
  大きな桜の木。
  見上げる哲郎。
  花びらをゆらす風。

*                車中
  エンジンを点ける哲郎。
  携帯電話が鳴る。
哲郎「、、、はい、、、ああ、オレだ、、、
   わかってる、今、そっちに向かう。
   、、、わかった、、、じゃ、あとで。」
  携帯電話を切って、ナビシートに放り投げる。
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