KYOKO
*             鏡子の病室
病室の窓から朝陽が差し込む。
まぶしそうな哲郎。
眠ったままの鏡子。
規則正しい呼吸音。
哲郎「、、実は、後で聞いたんだ、りえ先生から、、、」
眠ったままの鏡子。
哲郎「まさかなぁ、、、
4才の君にホンキで心配されていたとは、、、
ホント、君はマセた子供だって、りえ先生と笑ったけど、、、
   ママがいなくて、きっと淋しかったはずなのに、、、
   、、、楽しかったな、、、
   でも、ちょっとうるさかったか、君は、、、」
  看護師が、はいってくる。
看護師「あら、桑原さん、 
    おはようございます。」     
哲郎「あ、おはようございます」  
看護師「いつも、朝早くから御苦労様です
    鏡子ちゃんもいいわね、毎朝、こうしてお父さんが来てくれて。」
  哲郎、鏡子に向かって、
哲郎「じゃ、いってくるね。」     
眠っている鏡子。
規則正しい呼吸音。
哲郎「それじゃ、よろしくお願いします。
   鏡子、行ってくるから、、、
   いい子にしてろよ。」
  眠ったままの鏡子。
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