桃瓜学園…男子校!? ‐Ⅱ‐
「さ、
皆待ってるだろうし、
早く帰りましょうか。」
「せやな。」
私達は、早歩きで寮へと向かう。
「…由希は優しいんやなぁ。」
「え?なんでですか?」
「だって、なんやかんや言って
俺達に鍋食わしてくれとるし、
今だって、皆待っとるからって
早歩きやろ?
それに、具買う時も、
皆の事、考えとったし。」
私は、自分でもビックリしていた。
いつのまにか、
そんな事をしていたのか
と。
「…俺…、
こう見えても、
結構、皆の事、好きなんです。
皆と居ると、楽しいし…
この学校に来て、
良かったなぁ
って、今は思ってるんです。」
「そぉやったんか。
俺も、皆と居ると、おもろいよ?
もうホンマ、
予測もつかない事だらけで。」