カップいっぱいの幸せ
「大丈夫です。
彩先生にここにいたってバレても安心です。
だって、圭兄のお家に住んでるから。」と

更なる爆弾を落とす咲。

向かいで夕飯を食べるささは、腹を抱えて笑ってる。

「えっ?!
圭と………同棲??」  

「違います。
いくら私でも、この間失恋して……
直ぐ次の人なんてないですよ!
圭兄は……………」

そこで初めて俺とした『叔父さんの家に住んでる姪』の設定を

思い出したみたいで、固まった。

ブゥッ!

吹き出すささ。

「…………もういいよ。」

呆れて不機嫌な声の俺にビクビクする咲。

「建前上、幼稚園には叔父さんと姪で説明して預かってる。
悠人に失恋して……泣いてこの店に来て。
色々複雑そうだったから、家に置くことにしたの。
ささと同じだよ。」

俺の簡潔な説明にも

昔を知ってる洋介には、伝わったらしく

「な~るほど。
じゃあ、俺と一緒だな。」と

意味深に笑って、納得してくれた。

「だったら、今日は帰るわ。
明日の昼に出直す。」

咲に聞かれたくないと言うことは………

悠人関係かもな。

明日の昼には、また厄介な仕事が回って来そうだ。

はぁ~っ。
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