カップいっぱいの幸せ
「それで?
唯ちゃんは、無事なんだろう?」

もう一人のお助け人、ささが口を挟む。

3人で始めたこの仕事は……

頭を使う俺と動いてデータを取る洋介と

裏の顔が利くささで成り立つ。

だから洋介は、二人が揃うあの時間に顔を出したのだ。

急に朝早く起きることになったにも関わらず

唯ちゃんを気に入ってるささは、珍しく仕事熱心だ。

「あぁ、俺が丁度側にいた。」

「だったら、女の顔を見たのか?」

見たには見たが、暗がりだった為ハッキリしないと言う。

親父さんの会社のバッチを着けていたという情報をもらい

その線で調べることになったが

いつも一番動く洋介が

顔を見られた可能性が高いために、俺とささで動くことにした。
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