カップいっぱいの幸せ
「……………………颯兄…………
颯兄……ごめんなさい。ごめんなさい。」と

震えながら涙を溢す咲。

颯兄??

不思議に感じながらも

以前見た発作を起こしている咲を………抱き締めた。

「咲。
聞こえるか?
俺だ。圭兄だ。
ゆっくり息を吐いて…………吸って。」

俺の言葉が耳に入ってこないのか

その間もずっと『颯兄』『ごめんなさい。』を繰り返している。
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