クールな御曹司と愛され新妻契約
カクテルを片手にキラキラと反射する水面を見ていると、先ほどまで自分の中にあった嫌な気持ちが吹き飛ぶくらい、清々しい気分になる。
バンケットホールと同じくらい賑わっているガーデンテラスを一周しているうちに、華やかな女性の一団が集まってスマホを構えている場所を見つけた。
どうやらそこには、ボトルのデザインにも使用されているメインの装花があるらしく、このレセプションパーティーで一番の撮影スポットのようだ。
SNS映え間違いなしの百花繚乱の花々を背景に、お洒落なドリンクを手に持った女性たちが頬を寄せ合い、自撮り棒を片手にポーズを取っている。
伊能さんの作品ということもあるし、ひと目見てみたかったが、素敵な写真を撮るために順番待ちをしている人々で混雑していて、ここからでは見えそうにない。
う〜ん、ここは諦めるしかないか。
そうすると、食事も終わったし一通り会場も見て回ったので、手持ち無沙汰になってしまった。
……もうそろそろ、千景さんのところへ戻ってもいいかな?
そう考えつつ、踵を返した時。
「きゃあーっ!」
女性の甲高い悲鳴が聞こえた瞬間、私の近くでドリンクを配膳していた女性スタッフが倒れこむように転倒する。
バンケットホールと同じくらい賑わっているガーデンテラスを一周しているうちに、華やかな女性の一団が集まってスマホを構えている場所を見つけた。
どうやらそこには、ボトルのデザインにも使用されているメインの装花があるらしく、このレセプションパーティーで一番の撮影スポットのようだ。
SNS映え間違いなしの百花繚乱の花々を背景に、お洒落なドリンクを手に持った女性たちが頬を寄せ合い、自撮り棒を片手にポーズを取っている。
伊能さんの作品ということもあるし、ひと目見てみたかったが、素敵な写真を撮るために順番待ちをしている人々で混雑していて、ここからでは見えそうにない。
う〜ん、ここは諦めるしかないか。
そうすると、食事も終わったし一通り会場も見て回ったので、手持ち無沙汰になってしまった。
……もうそろそろ、千景さんのところへ戻ってもいいかな?
そう考えつつ、踵を返した時。
「きゃあーっ!」
女性の甲高い悲鳴が聞こえた瞬間、私の近くでドリンクを配膳していた女性スタッフが倒れこむように転倒する。