クールな御曹司と愛され新妻契約
それから――。
会社にいる主任へ連絡を入れ、休日出勤手当を申請しないでほしいということと、入籍することになったことを正直に伝える。
すると、彼女は「さっきのお電話で聞いていたから大丈夫よ、おめでとう。じゃあ冷泉邸からは担当を外しておくから、来週からは新しいお客様の担当をよろしくね。それから婚姻届と転居届は忘れずに提出するように」と、プライベートな案件として処理してくれた。
電話口で何度も「ありがとうございます」と頭を下げたのは言うまでもない。
その後は、千景さんと二人で婚姻届を提出しに行き、彼の運転する車でドライブをしながら二人でデートをしてから、再びホテルのスイートルームへ帰る。
ディナーは最上階のフレンチレストランが貸し切られていた。
蝋燭の光に溢れた広いフロアで夜景を望みながら、たった二人だけで食事をするというあり得ないほどロマンティックなシチュエーションに、ただただ感動してしまう。
入籍記念日のために彼が色々と準備をしてくれていたことが改めて身に沁みて、再び目頭が熱くなった私は、何度も何度も感謝の気持ちを彼へ伝えたのだった。
会社にいる主任へ連絡を入れ、休日出勤手当を申請しないでほしいということと、入籍することになったことを正直に伝える。
すると、彼女は「さっきのお電話で聞いていたから大丈夫よ、おめでとう。じゃあ冷泉邸からは担当を外しておくから、来週からは新しいお客様の担当をよろしくね。それから婚姻届と転居届は忘れずに提出するように」と、プライベートな案件として処理してくれた。
電話口で何度も「ありがとうございます」と頭を下げたのは言うまでもない。
その後は、千景さんと二人で婚姻届を提出しに行き、彼の運転する車でドライブをしながら二人でデートをしてから、再びホテルのスイートルームへ帰る。
ディナーは最上階のフレンチレストランが貸し切られていた。
蝋燭の光に溢れた広いフロアで夜景を望みながら、たった二人だけで食事をするというあり得ないほどロマンティックなシチュエーションに、ただただ感動してしまう。
入籍記念日のために彼が色々と準備をしてくれていたことが改めて身に沁みて、再び目頭が熱くなった私は、何度も何度も感謝の気持ちを彼へ伝えたのだった。