ストーカー
再び
久しぶりのカラオケはとても楽しかった。


3人で大声を出して歌うと、嫌なことを全部忘れられる。


飛んで跳ねて踊って、今までのストレスを全部発散させた気分だった。


「あぁ~楽しい! 遙、次なに歌う?」


「あたしはちょっと休憩。トイレに行ってくるから歌ってて」


火照った体を休めるためにそう言い、あたしは立ち上がった。


ドアを開けようとした時、すりガラスの向こうに人影が見えてハッと息を飲む。


「どうしたの?」


日菜が気が付いてあたしの横に立った。


「今誰かがいた……」


「他のお客さんじゃない?」


そう言い、ドアを開けて確認する日菜。

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