ストーカー
☆☆☆

1時間ほど歌って外へ出ると、空はオレンジ色になりはじめていた。


早く帰らないとまたお父さんになにを言われるかわからない。


「遙、家まで送って行く」


美咲がそう言い、あたしと同じ方向に歩き出した。


日菜も一緒だ。


「ごめんね2人とも、家が遠くなるのに」


「いいのいいの。それより今日は楽しかったねー!」


久しぶりに3人で遊べたし、日菜も満足そうだ。


「璃桜は部活は?」


「終って、総合体育館で練習してるみたい」


美咲に聞かれて、あたしはそう返事をした。


さっきメッセージが届いていたのだ。


「そっか。サッカーも大変だねぇ」


日菜はしみじみとした口調で言っている。

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