ストーカー
「お父さん……」


「お前は悪くない。そうなんだろ?」


そう聞かれて、あたしはお母さんへ視線を向けた。


きっと、お母さんが一言言ってくれていたのだろう。


あたしは何度も頷いた。


あたしは何もしてない。


みんなと同じように生活をしてきただけだ。


「それなら、堂々としていればいい。犯人はお父さんが見つけてやる」


その言葉に、あたしは泣きそうになったのだった。
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