ストーカー
安堵
それからすぐ、あたしは警察官を呼んで事情を説明していた。


西村君が持っていたデジカメの中には、風景写真なんで1枚もなくあたしの写真も沢山撮られていた。



あたしが確認したときに見つけられなかったのは、マイクロSDを入れ替えていたからだった。



最初から、用意周到だったことがわかって今更ながら体が震えた。


こちらがなにも知らないうちに、相手は着々と準備を進めている。


いいことなら嬉しいけれど、それが自分を落とし入れるための計画だったら身の毛がよだつ。


警察の車に乗せられて行ってしまう西村君を見送り、あたしは肩の力を抜いたのだった。

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