ストーカー
そうなのかなとは思っていた。


だからこの前の大会にだって見に行かなかったし、部活中は教室で待っていることにした。


それでも、郁は納得していなかったのだ。


郁が怒るくらい、璃桜の調子は悪いのかもしれない。


「ごめん……」


「お前さ、璃桜と別れたら?」


そう言われてあたしはハッと息を飲んだ。


それは絶対に言われたくない言葉だった。


「嫌。絶対に」


「サッカー部のマネージャーもお前の事を嫌ってる」


その言葉に、胸がズキンと痛んだ。


わかっていたことだけれど、関係者に直接そう言われるとやっぱり辛かった。
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