ストーカー
ニコニコと、笑顔を絶やさない日菜。


本気でそんなことを言ってるんだろうか?


あたし目的じゃないとしても、あたしの家は狙われているということなのに。


「どうしたの2人とも」


そう言って近づいて来た美咲に、あたしは視線を向けた。


「なんかね、遙の家の防犯カメラが壊されたんだって」


なんでもないことのように説明する日菜。


「うそ、それって大丈夫なの?」


驚愕の表情を浮かべる美咲。


その反応にホッとしたのもつかの間だった。


「やっぱり璃桜なんじゃ……」


美咲の言葉にあたしは氷ついてしまった。


「璃桜なら遙の家の近くにいても不振がられないもんね」


日菜が答える。


「でしょ? 遙は可愛いから、なにがなんでも自分だけを見てほしいのかも」


2人の会話にメマイがしてきた。
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