ストーカー
涙は止まらず、頭の中はグチャグチャだ。


とにかく出たい。


ここから、今すぐに出たい!!


「あ、絆創膏を貰ったのは俺だから」


西村君は生首を袋に戻し、そう言った。


「あの後受験に失敗して○○高校に通う事になったんだけど、不運って続くよなぁ。1年生の1学期に交通事故に遭って、右腕を失ったんだ」


西村君はそう言って自分の右手をさする。


「受験は失敗するし、事故で片腕は無くすし、もうなにもかも嫌だった。俺なんて生きてる意味あるのかなぁって……」
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