ストーカー
☆☆☆

結局、予定通りの時間に家を出て、約束場所のコンビニへ向かった。


店内のイートインスペースへ足を進めると美咲の他に2人のクラスメートの女子がいた。


「おはよう遙!」


あたしに気が付いた美咲がすぐに駆け寄って来た。


「おはよ~って、人数多いね」


あたしは他の2人へ視線を向けてそう言った。


今日は2人きりになったと聞いていただけだから、他に友達がいるとは思わなかった。


「うん……それなんだけどさ……」


なにか言いにくそうに口ごもる美咲。


「どうしたの? なにかあった?」


そう聞くあたしを、美咲はイートインスペースへと誘導した。


2人のクラスメートたちはなにか企んでいるような笑顔を見せている。
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