ストーカー
「ここでは自分が辛いと思っていることをなんでも話していいからね。誰にも言わない守秘義務があるから」


先生の優しい声に、あたしは居心地の悪さを感じた。


本当にあたしは病気なんだろうか?


なんでも話していいと言っても、死体を見せられて脅されたなんて、絶対に言えないじゃないか。


あたしは自分の握り拳を見つめて「わかりました」と、か細い声で返事をしたのだった。
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