ストーカー
きっと殺すつもりだ。


思いっきり蹴られた足は、ジンジンと熱を持つ痛みだ。


この人が本気を出せば、それだけ残酷な事をするかわからない。


「あれ、遙?」


聞き覚えのある声にハッとして顔を上げた。


見るとそこには日菜と美咲がいたのだ。


あたしは驚き、口を開けたまま固まってしまった。


どうして2人がここに?


学校からは少し距離があるのに……。


「えっと……誰?」


日菜があたしと西村君を交互に見てそう聞いて来た。


「あ……」


どうしよう、なんて答えたらいいんだろう。
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