ストーカー
「気が付いてよかった。ここは病院だ。学校で倒れたんだぞ」


そう言われて、あたしは徐々に倒れる前の出来事を思い出していた。


「あ……」


小さな声で呟いて、青ざめる。


今は何時?


あの後西村君からメッセージが届いていたら、あたしはずっと無視していたことになる!


勢いを付けて起き上がろうとしたけれど、強いメマイを感じてベッドに逆戻りしていた。


「起きたらダメだ」


「でも、でも……!」


説明できなくて、璃桜の腕を強く掴む。


「大丈夫。もう全部知ってるから」


「え……?」


「遙が気絶している間に、メッセージを見た」


そう言われてあたしは言葉を失った。
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