ストーカー
肩をゆすってみても起きる気配がない。
「お母さん?」
もう1度呼びかけた時、手にヌルリとした感触があって動きを止めた。
恐る恐る自分の手を確認する。
月明かりに照らされた自分の手が、黒く濡れていることに気が付いた。
「え……?」
ツンッと刺激の強い鉄の臭いがして、袋に入れられていた死体を思い出す。
同時に尻餅をつき、そのまま後ずさりをしていた。
これ、お母さんの血!?
早く誰か呼ばなきゃ!
そう思うのに、体が震えて立ち上がる事も難しい。
懸命に手を伸ばしてナースコールを押そうとするが……その手が、誰かによって掴まれた。
「お母さん?」
もう1度呼びかけた時、手にヌルリとした感触があって動きを止めた。
恐る恐る自分の手を確認する。
月明かりに照らされた自分の手が、黒く濡れていることに気が付いた。
「え……?」
ツンッと刺激の強い鉄の臭いがして、袋に入れられていた死体を思い出す。
同時に尻餅をつき、そのまま後ずさりをしていた。
これ、お母さんの血!?
早く誰か呼ばなきゃ!
そう思うのに、体が震えて立ち上がる事も難しい。
懸命に手を伸ばしてナースコールを押そうとするが……その手が、誰かによって掴まれた。