ストーカー
悲鳴を上げる直前「一緒に帰ろう」と、西村君の声が後方から聞こえて来た。


そんな……なんで!?


ガタガタと震える手はナースコールに届かない。


次の瞬間、首筋になにかが押し当てられていた。


ソレが1度気絶させられたスタンガンであると、咄嗟に気が付いていた。


「嫌……」


それは恐怖でほとんど声になっていなかった。


西村君の笑い声が聞こえてきて、あたしは意識を手放した。
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